洞爺湖と羊蹄山を臨む
想い豊かな繁殖牧場

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レイクヴィラファームは、メジロの血統を受け継ぎながらも、
近年は次世代を担う優れた馬を渡米して買い付け、30頭以上の繁殖牝馬を有しています。
そんな繁殖牝馬のことをスタッフに聞いてみました。

アウェイクアットミッドナイト

Data

  • 2019年2月10日 生まれ
  • Nyquist

    Midnight Union

    母父Union Rags

購買市場:Fasig-Tipton The November Sale2023

今年のキーンランド・ノベンバーセールで82万5000ドルでした。

実は日本の生産界の重鎮と一騎打ちの末、競り落とした馬なんです。相手が誰か分かって一瞬、怯みそうになりましたが、どうしても欲しい馬でしたからね。その気持ちを示すため、向こうが80万ドルをビットした後、すかさず82万5000ドルをビットして落札することができました。完全に予算通りでしたし、会心のセリでしたね。

現役時代は13戦2勝です。

そこだけを見ると凡庸な馬に映るかもしれません。でも、実際はGⅠのラブレアSなど重賞で2着が5回もあった実力馬です。馬体も素晴らしくて、とても重賞未勝利馬には見えません。2歳から4歳までトップレベルで息長く活躍できたのも強調できる点で、この馬の精神面の強さを示していると思います。

血統はどうですか。

父ナイキストはBCジュベナイルとケンタッキーダービーの覇者。日本で走った産駒は少なく、3勝を挙げたアリエノールが目立つ程度ですが、米国では次々にGⅠ馬を輩出して確固たる地位を築いています。また、祖父のアンクルモーは23年の種付料が15万ドルの超人気種牡馬。母の父として優秀で、日本でもウィルソンテソーロが出ています。あえて不安を挙げるなら近親から大物が出ていない点でしょうが、競走成績と馬体を見れば、そこは全く気になりませんでした。

今後の予定は。

アメリカの牧場に預けて、来春にアメリカンファラオを種付けしてから日本に持ってくる予定です。これだけの馬ですし、まずは日本に馴染みのある現地のトップサイアーを、と考えました。もちろん、再来年以降はディープインパクト系やキングカメハメハ系など、日本の一流種牡馬との配合を考えています。というのも、レイデオロやシャフリヤール、ドウデュースなど、近年のダービー馬の多くが〝主流血統のトップサイアー×米国のダート短距離で活躍した牝馬〟という配合から出ているからです。既に実績のある種牡馬、あるいはイクイノックスやコントレイルをつけて、クラシックを狙いたいですね。

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