洞爺湖と羊蹄山を臨む
想い豊かな繁殖牧場

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broodmare

レイクヴィラファームは、メジロの血統を受け継ぎながらも、
近年は次世代を担う優れた馬を渡米して買い付け、30頭以上の繁殖牝馬を有しています。
そんな繁殖牝馬のことをスタッフに聞いてみました。

メジロベイシンガー

Data

  • 2001年5月30日 生まれ
  • メジロライアン

    メジロストーク

    母父モガミ

現役時代は平地で未勝利に終わったものの、障害に転じて3勝。05年には新潟ジャンプSを制し、中山大障害でも3着に健闘しました。

晩年のメジロ牧場を支えてくれた1頭ですね。メジロ牧場のライアン産駒となると、どうしてもブライトとドーベルに注目が集まりますが、重賞勝ち馬は全部で4頭いるんです。この馬ともう1頭、ロンザンが障害の重賞を勝っています。

性格は?

オトコっぽくて、カッコいい馬ですよ。繁殖の群れの中では圧倒的に強いタイプ。メジロシーゴーがベイシンガーにコバンザメみたいにくっついて、他の馬に偉そうにしていた印象があります(笑)

繁殖としてはレイクで3頭を生んだ後、原口牧場さんに移動しました。

現役時代のベイシンガーは大久保洋吉厩舎の所属でしたが、初仔のフクノシャインは大久保厩舎で調教助手だった高橋文雅調教師に預かっていただくことになりました。実はシャインは幼少期に開腹手術をしています。オータムセールに上場した際、文雅先生がセリに来てくださって、ご縁をいただいたんです。ただ、2歳でデビューした後、函館滞在中にセン痛で亡くなってしまって…。リスクを承知で引き受けてくださったのに、こういう結果になって残念でなりませんでした。それだけに原口牧場さんで最後に生んだノアファンタジーがJRAで勝ち上がってくれた時は、本当に嬉しかったです。

今は伊達で過ごしているんですね。

何年か前、原口牧場さんから「脚が腫れて…」と連絡があって、すぐに見に行ったんです。すると、脚がポンポンに腫れていて、とても繁殖ができる状態ではなかったので引き取りました。腫れは治まらず、今でも象みたいな脚をしていますが、体調は問題ないので、上がり馬のリードホースをやってもらっています。現役、繁殖、リードホースと、あらゆるフィールドの功労馬ですし、少しでも長生きしてほしいですね。

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