洞爺湖と羊蹄山を臨む
想い豊かな繁殖牧場

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broodmare

レイクヴィラファームは、メジロの血統を受け継ぎながらも、
近年は次世代を担う優れた馬を渡米して買い付け、30頭以上の繁殖牝馬を有しています。
そんな繁殖牝馬のことをスタッフに聞いてみました。

メジロルルド

Data

  • 2002年3月11日 生まれ
  • サンデーサイレンス

    メジロドーベル

    母父メジロライアン

メジロドーベルの2番仔です。初仔のメジロヒラリーに続き、残念ながらデビューできませんでした。

当歳の時に他馬に顔を蹴られて、右目を失明したんです。サンデーサイレンス産駒で期待も大きかったので、スタッフ一同、本当にショックでしたね。それでも地方ではデビュー可能ということで、馴致して、乗り運動もしたんです。しかし最終的には〝血統的な価値もあるし、無理して走らせることも…〟ということで、未出走で繁殖になりました。

片目が見えないことの苦労はありましたか?

物事への反応は大きかったですね。左にばっかり寄っていったり、見えない右側から馬が来ると驚いて走ったり、距離感が分からなくてぶつかったり…。若い時はケガも多かったです。馬房でも子どもが見えないと焦って、グルグル回って探していましたね。ドーベルの一族らしく、子煩悩ではあったんですが、見えないがゆえの危なさがありました。

産駒はJRAで11頭がデビューしました。

スケール感のある馬が多くて、毎年楽しみにしていたんですが、重賞を勝つことはできませんでした。特に残念だったのはマッサビエルですね。デビューから4戦3勝で、菊花賞(9着)にも出走。ハービンジャー産駒なので、古馬になって良くなると期待していたが、腰萎の症状が出たため、無念の引退となりました。その全妹のポリアンサもいい馬でしたが、気性的に難しい面があったことも影響して、2勝に留まりました。

今は洞爺でリードホースをしていますね。

不思議なことに、常に長女のメジロコウミョウと一緒にいます。同じ放牧地にしようと意図しているわけではなく、都合によって別々になることもあるんですが、同じところに放すとコウミョウがルルドに寄っていきますね。親子と分かるのかどうかは何とも言えませんが(笑)

体調はどうですか。

22歳とリードホースにしては若いですし、もうちょっと落ち着いてほしいな、と思うぐらい元気ですよ。親戚にあたるドーベルの孫や曾孫の世話をお願いすることもありますし、まだまだ頑張ってほしいですね。

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