中西 忍様、3,100万円にてご購買いただきました。
誠にありがとうございました。
そろそろ大物が出てくる頃ではないでしょうか。他でもない、母デックドアウトのことです。現役時代には名繁殖牝馬の登竜門として知られる米GIアメリカンオークスを制覇。大きな可能性を感じ、17年のファシグティプトン・ノベンバーセールにおいて90万ドルで購買しました。
正直に言えば、ここまでの産駒成績にはちょっぴり不満を感じています。ただ、ディープインパクト産駒の初仔は3戦、ロードカナロア産駒の2番仔は僅か1戦でターフを去ったように、いずれも体質的な弱さがネックでした。それに対し、3番仔で半兄のダノンマカルー(父ドゥラメンテ)は見るからに頑健といった感じの大型馬で、母に待望の初勝利をプレゼント。4番仔の牡馬(父ドゥラメンテ)も順調に育成が進んでいます。洞爺の環境にも慣れたのか、自らのポテンシャルを余すことなく仔に伝えられるようになってきたことは間違いありません。
そして5番仔の本馬も、スタッフの手を煩わせることなく、スクスクと育ってきました。配合も練りに練ったもので、母にはモーリスと相性のいい血がてんこ盛り。デックドアウトの曽祖父であるマキャヴェリアンはディヴィーナ、シヴァース、ハセドンと共通。さらに5代前に名前があるダマスカスは、ジャックドールとピクシーナイトの両GI馬も内包していますから、血統評論家の皆さんにも絶賛していただけるはずと自負しています。
モーリスは当場の前身であるメジロ牧場と縁が深いトップサイアーです。それだけに、その産駒でGIを勝つことは使命であり悲願。その夢を本馬が叶えてくれると信じています。