そんな父の成功パターンの一つが、ダンジグの血を持つ繁殖牝馬とのカップリングです。代表例を挙げると、今年の中山金杯を制したリカンカブール(母の父がダンジグ系のゾファニー)、昨年のニュージーランドT覇者のエエヤン(母の母の父がダンジグ)、同じくファルコンSで2着のカルロヴェローチェ(母の父がダンジグ系のロックオブジブラルタル)。本馬は母の父がダンジグ系のエクシードアンドエクセルですから、ど真ん中のストレートでしょう。
もちろん、母系も一級品です。その勢力はワールドワイドに広がっていて、代表格は91年の英愛ダービーを制し、欧州年度代表馬となったジェネラス。日本でも16年の皐月賞馬のディーマジェスティ、19年のスプリンターズSを制したタワーオブロンドン、20年のステイヤーズS覇者のオセアグレイトなど、活躍馬が続出しています。まずは姉を追って一歩ずつ。そしていつの日か、大舞台でスポットライトを浴びてくれるに違いありません。