小松 欣也様、3,100万円にてご購買いただきました。
誠にありがとうございました。
一族悲願の重賞タイトルに手が届くかも。そんな夢を抱いてしまうほどのグッドルッキングホースです。
現3歳で半姉のシラユリ(父ルーラーシップ)はセレクトセールで5200万円(税抜)、現2歳で半兄のポッドエルマー(父ハービンジャー)は同じく5000万円(同)と、ともに高い評価をいただきましたが、3番仔の本馬も負けず劣らずのポテンシャルを感じさせます。
4代母のダリアは20世紀を代表する名牝。73年のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSを史上最大着差の6馬身差で圧勝するなど、GIを10勝しました。この一族は伯母で12年のオークス3着のアイスフォーリス、叔父でオープンまで出世したバレリオなど、とにかく息長く活躍する馬が目立ちます。もちろん、母イタリアンホワイトも例外ではありません。2歳夏のデビューから5歳冬の引退まで、長期休養を挟むことなく23戦を戦い抜いたタフネス牝馬でした。
そして父のブリックスアンドモルタルにも、簡単には音を上げない逞しさがあります。3歳秋に跛行が深刻化し、成功率が50%と言われる手術を敢行。そこから華麗に復活し、ラストランのBCターフまでGI5つを含む7連勝。近年の米国芝路線を代表する名馬に上り詰めたのです。産駒は気性にひと癖ある馬が多いものの、昨年の新種牡馬ランキングではスワーヴリチャードに次ぐ2位。早くもゴンバデカーブース、アンモシエラ、イーグルノワールと3頭の重賞勝ち馬が登場しています。
この両親のカップリングであれば、おそらくは芝ダート二刀流の中距離馬でしょう。勝ったり負けたりを繰り返しながら、着実に力を付けて重賞戦線へ。少しずつ白さを増してくる馬体を愛でながら、2歳から古馬まで長く付き合っていただけるに違いありません。