父系祖父のアンブライドルズソングは北米のトップサイアー。コントレイルやスワーヴリチャード、ジャックドールの母の父として、近年の日本競馬に大きな影響を与えています。一方、4代母のベストインショウに遡る牝系からはエルグランセニョールやリダウツチョイス、そして何よりアーモンドアイという超大物が出ていますから、こちらも日本適性は文句なし。まさに種牡馬となるべき馬、それも日本でのスタッドインがふさわしい馬といえます。アクシデントがあったため、現2歳の初年度産駒は僅かに7頭ですが、その中から大物が出ても何ら不思議ではありません。
母は骨盤を骨折したため、僅か1戦1勝で無念の引退となりました。それでも〝史上最年少ダービートレーナー〟安田翔伍調教師が惚れ込んだ潜在能力の高さは、産駒に受け継がれています。現2歳で初仔のリリアンファスト(牝、父サトノクラウン)は昨年のセレクトセールで6200万円(税抜)の高値で取引されましたが、妹も負けず劣らずの好素材。父の種牡馬としての地位を確固たるものとする活躍を期待しています。