なぜ、プントバンコの交配相手にシニスターミニスターを選んだのか。そこにはちょっとしたストーリーがあります。父の代表産駒の1頭であるドライスタウトは、母のマストバイアイテムが「父アフリート×母の父フジキセキ」。一方のプントバンコは「父フジキセキ×母の父アフリート」ですから、父と母の父を入れ替えただけなのです。これにヒントを得て、ドライスタウトが21年の全日本2歳優駿を圧勝した直後、「来年はプントバンコにシニスターミニスターを付けよう!」と閃きました。無事に受胎、そして昨春の出産に至ったわけですが、ここまでの成長過程を見る限り、あの時の直感は正解だったと確信できます。
父の産駒らしく砂馬にしては四肢が軽いので、近年のダート競馬に必須のスピードも持ち合わせています。夢は南関東から中東、そしてアメリカへと広がるばかり。当場の生産馬では初となるダートのGI、Jpn1のタイトルをつかみ取ってほしいと思います。