Staff Note
クールキャット
牝馬だけど調教をやってもめげない逞しさがありました。自分のイメージと合致した東京2000mで勝てたことも嬉しかったです。
ノーザンファーム空港A3
東谷智司厩舎長
写真提供: @sw19950502 via Instagram
クールキャットの最初の印象を教えてください。
馬格があって、トビの大きい馬でした。調教の動きも目立っていたので、早めからいけるという感覚がありましたよ。カイ食いも良く、牝馬だけど調教をやってもめげない逞しさがありましたね。
2歳6月に新馬勝ち。それ以降は重賞で悔しいレースが続きました。
正直、重賞を勝てる馬だと思っていたので、歯がゆかったです。1400mの新馬を勝って、その後の2戦は1600mを使ったんですけど、折り合いが付くので中距離向きだと感じていました。大柄なので広いコース向きという印象もありましたね。
待望の重賞初制覇はフローラSでした。
ようやく重賞を勝ててホッとしましたし、自分のイメージと合致した東京2000mで勝てたことも嬉しかったです。ルメール騎手もうまく乗ってくれました。
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レイクヴィラファームの生産馬について印象はありますか?
私の厩舎でも毎年、何頭か預かっています。レイクのスタッフから「この馬うるさくないですか?」と聞かれることが多いんですが、全くそんなことはなくて、むしろ扱いやすいですね。スタッフが愛情を持って接しているからだと思います。クールキャットも我が強く、調教でハミをグッと持っていくところこそありましたけど、悪さはしなかったですよ。
写真提供: @studiotakao via X(旧:Twitter)
個人的な思い出の馬はいますか?
アンドリエッテですね。最初は自分と同じ誕生日ということで乗り始めたのですが、とてもポテンシャルを感じる馬でした。クラシックでは桜花賞が6着、オークスが5着と悔しい思いをしましたが、それだけにマーメイドSを勝った時は嬉しかったですね。オーナー(永田和彦氏)も素敵な方で、そういう意味でも喜びは大きかったです。
写真提供: @brooklyn_0113 via Instagram
最後に厩舎長のやりがいを教えてください。
毎年、新しい1歳馬と出合えることを楽しみにしています。1頭1頭が多くの人の想いを乗せて競馬に挑んでいるので、そこに関われていることには喜びと同時に、責任も感じています。だからこそ、勝った時は凄く嬉しいですね。
クールキャット
Data
- 2018年2月21日 生まれ 牝
- 第56回 サンケイスポーツ賞フローラステークス(G2)
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父スクリーンヒーロー
母父ダンスインザダーク
上場市場:シルクホースクラブ提供馬
クールキャットの紹介ページ