Staff Note
グローリーヴェイズ
以前から関わりのあったホースマンとGⅠを勝てたことが凄く嬉しかったです。
元レイクヴィラファームスタッフ
内村翔
写真提供: @brooklyn_0113 via Instagram
史上初めて牝馬3冠を達成したメジロラモーヌに遡る牝系の出身です。
祖母のメジロルバートは、本気でオークスを目指せると思っていたぐらい、いい馬だったんです。結果的に未勝利で終わりましたが、もっとうまく育成できたんじゃないかという悔しさが残っています。そんなルバートにスピードの血を足そうということでスウェプトオーヴァーボードをつけて生まれたのが母のメジロツボネなんです。狙いが当たって、芝の短距離で4勝してくれました。
そのメジロツボネの初仔がグローリーヴェイズでした。
ディープ産駒というのもありますが、小柄なツボネの初仔らしく小さかったです。でも、全体的なバランスは良かったですね。母同様、幼少期のBCS(脂肪の蓄積具合を数値化したもの)はかなり高かったです。普段から落ち着きのないツボネに振り回され、グローリーはそんな母を仕方なく追いかけていました。しかし、そのおかげで幼少期にかなりの運動量を確保できましたし、それが後の活躍につながったのかもしれません。
写真提供: @totalvdv via Instagram
イヤリングに来た頃に印象は変わっていましたか?
相変わらず小さくてコロンとしていました。ぽっちゃりしていましたが、詰まり気味でバランスのとれた馬体から、マイラーかなという印象を受けました。今でもグローリーはマイラーだったのではないかと思っています。育成の過程でシュッと絞れ、馬体にも伸びが出て、クラシックディスタンスでもいけるかも…という雰囲気になってきましたが、京都開催のマイルCSで走らせたかったな、という気持ちはあります。
写真提供: @puru_222 via Instagram
個人的な思い出もあるそうですね。
以前から関わりのあったホースマンとGⅠを勝てたことが凄く嬉しかったです。セリ厩舎で担当されていたのはBTCの大先輩であり、レイクヴィラ開業当初からお世話になっている藤島主任(当時厩舎長)。ノーザンファーム空港で育成を担当した高見厩舎長は、同郷で高校時代から知る仲でした。また、ノーザンファーム天栄で担当してくださった小島さん(現厩舎長)は、一緒に海外へ行ったり講習会を開いたり、いろいろと親交があるメンバーで結成されたチームの一員でした。さらに、尾関調教師はメジロの馬を多く預かってくださった大久保洋吉厩舎の元スタッフ。ちなみに種牡馬となった現在は、ブリーダーズカップ研修でご一緒させてもらったブリーダーズスタリオンの松下さんが担当されています。何かと関わりのある方々が携わられている馬ですし、私自身はラモーヌ血統に携わる機会も多かったので、不思議な縁みたいなものを感じさせられる馬ですね。
グローリーヴェイズ
Data
- 2015年03月02日 生まれ 牡
- 第26回、第28回香港ヴァーズ(G1)・第66回日経新春杯(G2)・第55回京都大賞典(G2)
-
父ディープインパクト
母父スウェプトオーヴァーボード
上場市場:JRHAセレクトセール
グローリーヴェイズの紹介ページ