Staff Note
ホウオウイクセル
重賞を勝つほどの馬になるとは
想像できませんでした。
当時の育成担当
レイクヴィラファームスタッフ
的野智志
レイクヴィラファームスタッフ
的野智志
写真提供: @ksksksmzsn via Instagram
生まれた当時の印象を教えてください。
華奢な牝馬でしたね。フラワーCを制した時の馬体重が414kgでしたが、その数字が示す通りの馬でしたよ。祖父のキングカメハメハ、そして父のルーラーシップはともに仔出しの良さに定評がありますから、なおさら〝えっ!?〟という感じでした。
写真提供: @mejiro0506 via Instagram
母メジロオードリーはメジロドーベルの産駒で、現役時代に2勝を挙げました。
血統的に繁殖としての期待は大きかったのですが、仔出しは安定しなかったですね。具体的に言えば、幅が薄く、気性がエモーショナルな馬が多かったんです。ホウオウイクセルも削蹄の時は苦労した覚えがあります。また、母譲りのカイ食いの細さもあって、どうしても大きくなりませんでした。
写真提供: @daidenkinko X(旧:Twitter)
オードリーは重賞ではフェアリーSの4着が最高でしたが、イクセルがドーベル系の牝馬として初の重賞ウイナーとなりました。
牧場自体の姿からは、重賞を勝つほどの馬になるとは想像できませんでした。そのあたりは祖母、そして母からしっかりとポテンシャルを受け継いでいたんでしょうね。まだ先の話にはなりますが、できることならイクセルの産駒から、ドーベル系を代表するような馬を送り出したいと思います。