Staff Note
カフジオクタゴン
冬場の追い運動では、
他の馬に大きく離されていたんです。
レイクヴィラファームスタッフ
鵜飼祐樹
写真提供: @sept_feuille via Instagram
イヤリングに移動してきた頃の印象を教えてください。
とにかく大きかったですね。当歳の頃からトモを開いて歩いていたので、もしかしたらボーンシストかも…と心配しましたが、1歳の途中から良くなりました。これならセレクトセールにいけるな、と安心した記憶があります。
将来性は感じましたか?
正直、何とも言えなかったですね。冬場の追い運動では、他の馬に大きく離されていたんですよ。今から思えば単に走る気がなかっただけなんですが…。一方で体力は凄くありました。追い運動でへこたれる馬も少なくない中、この馬は最後までバテることがなかったんです。大きくて緩くて、でもパワーは凄いという感じで、ほぼ間違いなくダート1800m向きだと思いましたが、もしスピードがあったら超大物になるかも…という期待が少しありました。
写真提供: @kaf_as_horse via X(旧:Twitter)
セレクトセールでは2700万円(税抜)で落札されました。
セレクトセールの時点で、モーリスの初年度産駒が1頭しか勝ち上がっていなかったんです。加えて大型で、そこまで見栄えのする馬でもなかったので、下見にくる人も少なかったですね。馬に自信がなかったわけではありませんが、心配した記憶があります。
写真提供: @kke_n4060 via Instagram
デビューから一貫してダート中距離を歩み、3歳夏のレパードSで重賞初制覇を果たしました。
マリアンの仔は成長曲線がゆっくりだし、まして大型馬でしたから、完成には時間がかかると考えていました。それだけに3歳で重賞を勝ったことには驚きましたし、同時に古馬になったらチャンピオンクラスにいけるかも…とワクワクしましたね。ですから、最近の走りを見ていると、もっとやれてもいいのに…と感じてしまうんです。こんなことを重賞勝ち馬に言うのは贅沢かもしれませんが、もう一段階、二段階とステップアップしてくれることを期待しています。