Staff Note
ショウナンラグーン
夜中に何度もシェルターに連れて行くなど、管理者泣かせな日々を思い出します。
元レイクヴィラファームスタッフ
内村翔
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写真提供: @studiotakao via X(旧:Twitter)
生まれた時は未熟児だったと聞きました。
予定日より早く生まれたこともあって、出生体重は34kgぐらいだったと記憶しています。後肢の蹄は未熟児らしく、浮尖(ふせん・爪先が浮いて踵だけで立っているコンフォメーション)でした。ただ、父がシンボリクリスエス、母も500kg近くで競馬をしていたメジロシャレードでしたから、初仔とはいってもそこそこ大きくなるんじゃないかと予想していました。実際、生まれてからの数か月で相当成長しましたね。
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写真提供: @status via X(旧:Twitter)
イヤリングに移動してからは順調でしたか?
母メジロジョーンズ(後のビップレボルシオン)と同じぐらいの時期に移動してきましたが、やや薄手な感じはあるもののサイズは大きく、むしろ大きくなり過ぎることを心配したぐらいです。いかにも長めの距離が良さそうなタイプでしたね。セレクトセールの価格は2400万円(税抜)でしたが、他の馬の値段を考えると、個人的にはもっと上がるんじゃないかと思っていました。
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写真提供: @manukanne via Instagram
当時で印象に残っている出来事はありますか?
メジロ牧場時代には行っていなかった冬期夜間放牧をこの世代から開始しました。放牧地やシェルターなどの施設面の関係で、牝馬グループが先に、牡馬グループが後から冬期夜間放牧を始めたんです。ショウナンラグーンも含め、牡馬は後から始めた分、大きくなった体が萎むこともなく、厳冬期を乗り切ることができましたね。当時はリードホースもシェルターに慣れていなかったため、風が強い吹雪の日ほど外に出ていました。そのため、夜中に何度もシェルターに連れて行くなど、管理者泣かせな日々を思い出します。しかし、当時の経験が今のレイクに間違いなく生きていますし、ショウナンラグーンに限らず、この世代の馬には感謝しかありません。
ショウナンラグーン
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