Staff Note
スズカプレスト
何とか1勝してほしいな、という思いで送り出しました。
当時の育成担当
元レイクヴィラファームスタッフ
内村翔
元レイクヴィラファームスタッフ
内村翔
写真提供: @m0ka_dob via Instagram
イヤリングに移動してきた当初の印象を教えてください。
ダイワメジャー産駒にしては薄くて、肉の付きづらい馬でした。正直、目立つところはなかったですね。最後まで頼りなくて、何とか1勝してほしいな、という思いで1歳春にノーザンファームのイヤリング厩舎(セリ厩舎)に送り出したことを覚えています。
平地では未勝利でしたが、障害に転向して花開きました。
本格化は5歳以降と予想していましたが、未勝利を勝てなかったので…。そのまま引退でもおかしくなかったですし、どうなることかと心配しましたが、現役を続けられたことが大きかったですね。オーナーの判断が大正解だったと思いますし、感謝しています。
写真提供: @frau39 via X(旧:Twitter)
母のメジロプレストは未出走ですが、スズカプレストに加えて、南関東で活躍したグランディオーソも輩出しています。
メジロプレストの9歳上の全兄は天皇賞・春を制したメジロブライトですが、3歳上にメジロロンサールという全姉もいたんです。凄くいい馬でしたが、未勝利を勝って、これからという時期に死んでしまって…。それだけに何としてもレールデュタンの後継を残したいということで、プレストは未出走で繁殖になったんです。産駒は時間のかかる馬が多かったのですが、こうやって活躍馬も出てくれて、生産者冥利に尽きますね。