本馬は芝ダート二刀流のトップサイアー・ドレフォンの産駒となりますが、この配合には狙いがあります。キーとなるのは名種牡馬ヌレイエフ。父の活躍馬には母系にヌレイエフを持つ馬が多く、一昨年の皐月賞を制したジオグリフや当場生産のコンティノアールはキングカメハメハを経由して5代前に、ダートで活躍中のタイセイドレフォンは3代前に、その名前を見ることができます。本馬は祖母のハルーワソングの父がヌレイエフですから、まさにドンピシャ。設計図には寸分の狂いもありません。
母の17歳時の産駒ということを気にする方も多いでしょう。しかし、近年は飼養管理の技術が向上。キズナやシルヴァーソニック、ネオリアリズムやイグナイターなど、高齢の母からも大物が続出しています。現場で実際に馬に触れていても、明らかな見劣りは感じませんから、この点が嫌われるのであれば、むしろ狙い目となるでしょう。ネガティブな声をあざ笑うような大活躍を期待しています。