12月7日に仏国で行われたアルカナ社の「ディセンバーセール」においてArmira（牝4歳、父Muhaarar、母Artistica）を40万ユーロで落札しました。

通算成績はドイツで8戦3勝。昨年9月にデビュー勝ちを収め、今年1月に2勝目を挙げました。そして今夏からは重賞戦線へ。GⅢで2着、8着、GⅡで6着と悔しいレースが続きましたが、ラストランとなった9月のGⅢ・コルナースプリントトロフィー（芝1400m）で重賞初制覇を果たしました。それも1分20秒68の好時計で鮮やかな差し切り。このままキャリアを重ねていれば、GⅠ制覇も夢ではなかったでしょう。

そして血統にもご注目ください。父のMuhaarar、祖父のOasis Dreamはともにカルティエ賞の最優秀スプリンターに選ばれています。いかにも欧州血統らしいパワー型の父系ですが、本馬はいい意味で異質の〝切れ味〟が最大の武器でしたから、日本との親和性は高いでしょう。そして母はドイツのGⅢ覇者。そのいとこのクルーガーは16年のマイラーズCと20年のダービー卿CTを制し、19年の豪GⅠ・クイーンエリザベスSでウィンクスの2着でした。一族に日本での活躍馬が出ているのは心強い限りです。

レイクヴィラファームではジョプリンに続き、2頭目となるドイツ牝系の導入。洞爺の地にしっかりと根付き、大きく発展することを願います。