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【欧州セール遠征2024】
スタッフが語る繁殖牝馬を追いかけて①
2024.12.23 Column
レイクヴィラファームにとって、秋は出会いの季節です。11月29日から代表の岩崎義久、そして私、加藤裕樹は欧州の繁殖牝馬セールへの旅に出ました。11月上旬の米国への旅と同じように、一部始終を数回に分けてお届けしますので、是非ご覧ください。
29日は翌日朝のロンドン行きに搭乗するため、夕方に東京へ。本来なら晩御飯を食べておやすみなさい…となるのですが、この日は11月9日に初勝利を挙げたザローズハーツ号の祝勝会を寺田心平オーナーが催してくれました。場所はオーナーが経営しているレストランT.Y.HARBOR。天王洲アイル駅から徒歩5分。運河を望める水上ラウンジがある素敵なお店でした。
翌30日は9時発の飛行機でロンドン・ヒースロー空港へ。自分にとっては高校の修学旅行でオーストラリアに行って以来、2回目の海外でした。アラスカ回りの約15時間のフライトを経て、現地時間15時に到着。そこから車で約2時間をかけて競馬の町・ニューマーケットに着きました。
※羽田空港 ロンドン・ヒースロー空港行き搭乗口
※ニューマーケット街中
夜は現地の大手牧場から〝日本でお世話になっている方々をご招待したい〟とお声掛けをいただき、他の牧場のスタッフと一緒にイタリアンをご馳走に。イギリスは食事がイマイチと聞いていたのですが、約30cmの海老が5匹とボリューム満点のガーリックシュリンプが激旨でした。
そして3日目がいよいよ本格始動の日です。朝からタタソールズの会場に向かい、事前にチェックした馬を下見しました。ところでセリ会場周辺の建物はレンガ造りが目立ちます。ほとんど地震がないことと関係あるのでしょうか?
今回は多くのバイヤーから注目を集めた2頭を紹介します。まずはVertical blueです。10月に行われたフランスで唯一の2歳牝馬限定GⅠ・マルセルブサック賞の勝ち馬。来年のクラシック候補の上場とあって話題になりました。落札額は今回のセールで2位の320万ギニー(約6億4000万円)。購買者は今年のジャパンCにも参戦したゴリアットの馬主でもあるJ.スチュワート氏が率いるレゾリュート・ブラッドストックでした。フランス的な柔らかさがあり、母系の4代前に名前があるハイエストオナーの影響を強く感じる馬。いかにも〝キレる!〟という雰囲気で、来春が楽しみでなりません。
そしてセール最高落札額となったのが、今年の愛オークス馬のYou got to meでした。牝馬っぽい馬体ではありますが、筋肉にはパワーあり。個人的な感覚ですが、日本ではスクリーンヒーロー産駒の牝馬によく見られるタイプのように思いました。アモ・レーシングが480万ギニー(約9億6000万円)で落札。来年も現役続行とのことですから、どこかで日本馬と戦うことがあるかもしれませんね。
レイクもそれなりの予算で挑みましたが、さすがにこのレベルの馬になると手を出せませんでした。次回はセールを一旦離れ、種牡馬見学の模様をお伝えします。
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次回は【欧州セール遠征2024】スタッフが語る繁殖牝馬を追いかけて②をご覧ください。