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【2日目】帯広異業種見学研修レポート

2023.08.10

7月31日から8月1日にかけて、1泊2日で帯広異業種見学研修に行ってきました。
この記事では、2日目の内容について書いています。

1日目のレポートはこちら

■1件目:帯広畜産大学見学
2日目の最初の訪問先は帯広畜産大学。ここでは産業動物臨床棟の施設を見学しました。

帯広畜産大学見学

大学の設備はとても立派で、最先端の技術が集約されていました。特に目立ったのは大きなCT装置。これを使えば、400kgまでの馬の全身を撮影できるそうです。もっと大きな馬でも、特定の部分なら撮像が可能だとか。ただ、ここでの手術ができる獣医さんがいないのは少し残念でした。

訪問中に特に興味深かったのは、馬介在活動室にいた受精卵移植により誕生した馬。
受精卵移植とは、ある素晴らしい母馬から取り出した受精卵を、別の母馬に移植して子供を生ませる方法です。
競馬に使うサラブレッドでは、このような方法が禁止されているので、私たちにとっては珍しい技術でした。

普通の方法では、父馬の特性だけがたくさんの子供に引き継がれます。しかし、この特殊な方法を使うと、母馬の特性も、一度にたくさんの子供に引き継ぐことができるんです。この驚くべき技術には、未来の馬づくりにおいて大きな可能性があると感じました。

帯広畜産大学のHPはこちら

■2件目:ばんえい競馬 厩舎見学
競馬場の裏側には、馬たちの暮らす厩舎があります。ここで彼らは訓練を受け、レースに備えるのです。

ばんえい競馬 厩舎見学

現在使われている厩舎は、ずいぶんと年季が入っていましたが、新しい厩舎も3棟建てられており、徐々に進展しているようです。

競馬場内には診療所もあります。ここでは、馬たちの蹄葉炎や腹痛などの治療を行います。今時期の帯広は暑いので、熱中症の診療も多いそうです。厩舎の屋根には小さなスプリンクラーが設置され、水を散布して暑さ対策がされていました。

各厩舎の馬繋場には、さまざまな馬がいました。明らかに若い馬と、経験豊富な馬とは、全く馬格が違いました。
新型コロナの影響で、ネットでの馬券購入が増え、ばんえい競馬の売上が好調です。これからもっと厩舎や生産者に還元されれば、帯広の大きな観光資源となると思います。

【まとめ】
異業種研修ということで、私たちとは飼養規模や”価値観”が異なる産業を見学することができました。
すぐに活かせることは多くないものの、この見聞はどこかでヒントになると思います。
レイクヴィラファームでは、常によりよい牧場のあり方を模索していきます。